アンモニアストリッピング
アンモニアストリッピングとは、水中のアンモニアを除去する技術です。廃水処理や産業排水処理に広く用いられています。
この技術は、加温と通気を利用してアンモニアを水から気相に移行させ、その後ガス状態のアンモニアを回収します。
アンモニアストリッピングとは
アンモニアストリッピングは、水中に含まれるアンモニアを除去するための処理技術です。「ストリッピング」とは、溶液から揮発性成分を除去するプロセスを指します。この方法は、環境保護と水質改善において重要です。アンモニアは水中で高濃度になると、有毒で水生生物に害を及ぼします。また、アンモニアが酸化されると硝酸塩が生成され、これもまた環境問題を引き起こします。特に、富栄養化と呼ばれる現象を引き起こし、水中の酸素が減少し、生態系に悪影響を及ぼします。そのため、廃水中のアンモニアを効率的に除去することが必要です。
この技術は、加温と通気を用いてアンモニアを水相から気相に移行させます。水中のアンモニアは温度が上がることで揮発性が高まり、空気と接触することで気相に移行します。
アンモニアストリッピングのプロセス
- プロセスの流れ
- アンモニアを含む水を加熱し、温度を上昇させます。これによりアンモニアの揮発性が増加します。
- 水のpHをアルカリ性に調整します。これにより、アンモニアがアンモニウムイオン(NH₄⁺)からアンモニアガス(NH₃)に変換され、揮発しやすくなります。
- 加温およびpH調整された水をストリッピングタワーに送り込みます。
- タワー内では、水は上から下に流れ、空気は下から上に逆流します。この逆流方式により、水中のアンモニアが空気に移行します。タワー内部には充填材が詰められており、これが水と空気の接触面積を増やし、アンモニアの効率的な移行を助けます。
- 移行したアンモニアガスは、タワーの上部から排出され、ガス洗浄塔や吸収塔で回収されます。回収されたアンモニアガスは、再利用されたり、中和処理されたりします。